専業主婦であればワンオペ育児は当たり前、という意見をよく聞きます。
しかし、育児は二人で行うべきなのです。
この記事では当たり前と言われる理由と、二人で育児を行う理由について紹介していきます。
結論:専業主婦でも育児は2人で行うもの
専業主婦が子育ての全てを担当するという考え方は、時代遅れの概念です。
現代では、夫婦共働きが一般的であり、男性も家事や育児に参加することが期待されています。
むしろ、家事育児をして当たり前と言われる時代です。
下記は共働き世帯数の年次推移図です。
参考:「ワンオペ育児に疲れた」って言ってる専業主婦と、40年前50年前の専業主婦とは何が違うんですか?
昔は専業主婦世帯が多く、「旦那は外で仕事、奥さんは家で家事育児」という考えが主流でした。
しかし、今は共働き世帯が増えて40年前、50年前と比べて倍以上に増えました。
共働き世帯が主流の時代になったのです。
年次 | 共働きの家庭 | 専業主婦の家庭 |
---|---|---|
1980年 | 614万世帯 | 1114万世帯 |
1990年 | 783万世帯 | 930万世帯 |
2000年 | 942万世帯 | 916万世帯 |
2010年 | 973万世帯 | 771万世帯 |
2020年 | 1240万世帯 | 571万世帯 |
言い換えれば、「旦那さんも奥さんも仕事をするし家事育児もする時代」に変化したとも言えます。
40年前、50年前であれば旦那さんが家事育児に参加しなくても、外で働いてしっかりと稼いでくれたら何も言われない時代だったかもしれません。
しかし今は共働きが主流であり、旦那さんも家事や育児への参加が期待されている時代です。
つまり、「専業主婦だからワンオペ育児で当たり前」という考えは過去のもので、専業主婦であっても旦那と協力して家事や育児を行うべきなのです。
参考記事
そもそも夫婦の共同作業で子供が産まれる
子供の誕生は夫婦二人の共同作業の結果です。それは、育児も同じであるべきです。
子供は父親と母親の両方から愛情を受けるべきです。
父親もまた、育児の一部を担うべきであり、その責任から逃れることはできません。
専業主婦であっても、その責任を一人で背負う必要はありません。夫と協力して育児を行うことが、子供のためにも最善の策です。
専業主婦ならワンオペ育児で当たり前と言われる理由
専業主婦ならワンオペ育児で当然といわれる理由は以下の通りです。
- 暇と思われているから
- ワンオペ育児が辛いと知らないから
- 昔は当たり前だった
順番に見ていきましょう。
旦那が働いてる分暇と思われるから
専業主婦というと、旦那が働いている間は自由な時間がたくさんあると思われがちです。
しかし、家事や育児は時間と労力を必要とする大変なタスクであり、一日があっという間に過ぎてしまいます。
確かに、一人で出来ないことはありません。しかし、自分の時間が全くないです。
旦那が働いているからといって、専業主婦が暇であるというのは大きな誤解です。
ワンオペ育児が辛いと知らないから
ワンオペ育児は、一人で子育ての全てを行うことを指します。
これは、肉体的にも精神的にも大きな負担となり、ストレスや疲労がたまる原因となります。
「専業主婦ならワンオペ育児で当たり前」なんて言葉の多くは、ワンオペ育児のワンオペ育児の経験がない者からです。
ワンオペ育児の辛さを理解していない人々からは、専業主婦が全部やるのが当たり前だと考えられがちです。
これは、専業主婦の労働を過小評価する一因となっています。
昔は当たり前だった
昔の時代では確かに、男性が勤めに行き、女性が家を守るという風習がありました。
そんな世代を生き抜いてきた人々だから、ワンオペ育児は当たり前というのです。
しかし、現代の日本は違います。女性も社会進出してきた現代だからこそ、男性も家事や育児に参加すべきなのです。
専業主婦でもワンオペ育児が当たり前と言われること自体が異常
現代の日本では多くの人々がワンオペ育児、つまり一人での育児が当たり前と考えています。
しかし、ワンオペ育児が当たり前と言われる今の時代が異常なのです。
昔からの風習
ワンオペ育児が当たり前という考え方は、昔からの風習から来ている部分が大きいです。
伝統的に、旦那は外で働き、妻は家庭を守るという役割分担がありました。
そのため、育児も主に妻の役割とされ、旦那の参加はあまり期待されませんでした。
しかし、現代社会では、多くの家庭が双方が働く両立型となっており、伝統的な家庭像は少なくなってきています。
それにもかかわらず、多くの人々がまだ昔の風習にとらわれてワンオペ育児を当たり前と考えているのです。
ワンオペ育児の行く先は家庭崩壊
ワンオペ育児が当たり前と考えられていること自体が問題である一方、ワンオペ育児の行く先はさらに深刻な問題を引き起こす可能性があります。
それは家庭崩壊です。
ワンオペ育児は、一人で全ての育児を担当することになり、育児に必要な時間、エネルギー、心の余裕を全て使い果たしてしまう可能性があります。
それにより、親自身のストレスが増大し、それが家庭内の雰囲気や関係に悪影響を与え、結果として家庭が崩壊する可能性があります。
離婚原因の多くはワンオペ育児によるものと言われています。(下記記事参照)
以上のように、ワンオペ育児が当たり前という考え方は、昔からの風習から来ており、その行く先は家庭崩壊という深刻な問題を引き起こす可能性があります。
そのため、私たちはこの考え方を改めて、より健全でバランスの取れた育児のあり方を模索する必要があるのです。
ワンオペ育児を当たり前にさせない為の3ステップ
育児は両親の共同作業として行うべきです。
しかし、専業主婦の場合、多くの場合、ワンオペ育児が当然と考えられることがあります。
しかし、育児を通して子供との関わりを深め、絆を育む機会でもあります。
妻のためだけではなく、子供のためにも育児に参加すべきなのです。
そこで、ワンオペ育児を当たり前にさせない為の3ステップについて解説していきます。
- 本音で話す
- 旦那にワンオペ育児を体験してもらう
- 育児に協力してくれたら感謝を伝える
順番に見ていきましょう。
1.本音で話す
まずは、パートナーである旦那に本音で話し合いましょう。
専業主婦は家庭全般を管理し、子供の世話をするだけでなく、料理、掃除、洗濯など、日々の生活のあらゆる面を担当しています。
これは非常に大変な仕事で、自分の休まる時間が全くありません。
そんな時、旦那にも育児に参加してもらうことで、少しでも負担を和らげることができます。
そのためには、自分の気持ちや育児の辛さを旦那と共有することが大切です。
2.旦那にワンオペ育児を体験してもらう
次のステップでは、旦那にワンオペ育児を体験してもらうもらいましょう。
とは言っても、実際に旦那が動いてくれないかと思います。
なので、あなたが一日不在になり、強制的にワンオペ状況を作ってしまいましょう。
これは、旦那が育児の大変さを実感し、理解するための手段です。
旦那が一日だけでもワンオペ育児を体験することで、妻の偉大さを理解し、育児への参加意識を高めることができます。
3.育児に協力してくれたら感謝を伝える
協力してくれたら旦那に感謝の気持ちを伝えてあげましょう。
あなたの旦那に、
「お茶碗の片づけ場所が違う!なんでわからないの?」「服のたたみ方が違う!これじゃシワになるじゃない!」
なんて言ったりしてませんか?
旦那はあなたが楽になると思い、手伝ってくれています。
育児も同じで、最初は完璧にこなせずに不完全さにイライラすることもあるはずです。
それでも、あなたを思い手伝ってくれた気持ちを汲み取って、感謝を伝えてあげましょう。
育児は親の共同作業であり、専業主婦だからといってワンオペ育児が当たり前ではありません。旦那と一緒に育児を楽しむことで、家族全員が幸せになることを忘れないでください。
ワンオペ育児に疲れたら・・・
ワンオペ育児、つまり一人で子育てを行うことは、どんなに愛情深くてもエネルギーを必要とする大きな仕事です。
それは時には疲れ、ストレスを感じさせるものです。そんな時、以下のアドバイスが役立ちます。
旦那に気を使わない
子育てはパートナーシップであり、お互いにサポートし合うものです。
「仕事で疲れている旦那に迷惑かけれない」なんて意見をよく聞きます。
ですが、あなたの健康も大事です。
育児の負担を感じているなら、それをパートナーである旦那に伝えてみましょう。
包み隠さず、どう感じているのか、どうサポートしてほしいのかを伝えてください。理解と協力を得ることで、育児の負担を軽減することができます。
代行サービスを利用する
時には、プロに助けてもらうことも一つの選択肢です。
クリーニング、食事の準備、買い物など、日々の家事を代行サービスに任せることで、少しの時間を自分自身のために使うことができます。
一日自由の時間を作る
あなた一人の時間を作ることは、精神的な健康を保つ上で非常に重要です。
趣味を楽しむ時間、好きな本を読む時間、静かに一人で過ごす時間など、一人時間を楽しんでください。
日々の生活から一時的に離れることで、リフレッシュして育児に向き合えます。
また、一人時間中、旦那にワンオペ育児をお願いしてみてください。
旦那にもワンオペ育児を体験してもらい、あなたの大変さを身をもって体感してもらいましょう。きっと、ワンオペ育児に対する気持ちが変わるはずです。
家事の手を抜く
完璧な家事をすることは必要ありません。
特に、子育てを一人で行っているとき、家事は必要最低限に抑えることも大切です。
- 毎日の掃除を週一に変更
- 献立に冷凍食品を使う
- 洗濯を二日に一回に変える
- 旦那のことは自分でしてもらう
あなたの家庭で手を抜ける家事を探してみてください。
家事を手抜きすることで、必要な休息を得ることができ、育児により良く集中できます。
ワンオペ育児は確かに大変なものですが、これらの戦略を活用することで、負担を軽減し、喜びを見つけることができます。あなたが最善を尽くしていることを忘れないでください。
まとめ
ここまでご覧いただきありがとうございます。
冒頭で話した通り、ワンオペ育児が当たりまえなんてことは大いなる勘違いです。
そもそも子供は夫婦の共同作業の産物です。たとえあなたが専業主婦であっても、ワンオペで子育てをするのは、おかしな話です。
子供は二人の親から愛情を受け取るべきなのです。
あなたの旦那が育児に協力的ではない場合、以下の3ステップを試してみて下さい。
- 本音で話す
- 旦那にワンオペ育児を体験してもらう
- 育児に協力してくれたら感謝を伝える
何度も言いますが、ワンオペ育児が当たり前なんてことはありません。ワンオペ育児は百害あって一利なしです。
今回紹介したことが少しでもあなたの参考になれば幸いです。
コメント
コメント一覧 (1件)
冒頭の「現代では、夫婦共働きが一般的であり、男性も家事や育児に参加することが期待されています。」が引っかかって最後まで読めませんでした。
裏を返せば、「現代では、夫婦共働きが一般的であり、女性も仕事に参加することが期待されています。」つまり現代では、家事育児に参加しない男性と同じく専業主婦自体ナンセンスってことになりませんか。
そうすると専業主婦の旦那さんはワンオペで経済的負担を担ってますよね。
まぁほとんど旦那さんは、平日は仕事で帰りが遅くても、休日は家事育児参加してると思いますが。
相手を思いやるというのは、逆の立場に立って相手の気持ちを想像することだと思います。
夫側の気持ちも少し想像できるといいですね。