「ワンオペ育児に疲れた」って言ってる今の専業主婦と昔の専業主婦とは何が違うんですか?

最近の専業主婦で「ワンオペ育児に疲れた」って言ってるのと、 40年前50年前の専業主婦とは何が違うんですか?

40年前50年前の専業主婦の方が、電化製品も発達していないし、行政サービスもないし、 ワンオペ当たり前な風潮でした。

でも、今の専業主婦より文句言ってないです。 何が違うんですか?昔の方が大変だったと思います。

引用元:知恵袋

上記はネット上の質問投稿サイトに挙げられた質問です。

質問者によると、ワンオペ育児に疲れたという専業主婦に疑問を抱いているようです。

質問者のいう通り、昔の専業主婦はワンオペ育児が当たり前で、文句を言うこともありませんでした。

であれば、

①今と昔で何が違うのでしょうか。

②現代のワンオペ育児中の専業主婦はなぜ不満をこぼしてしまうのでしょうか。

回答します。

①今も昔も変わらない

②情報が増えたから

根拠を以下に説明していきます。

目次

結論:時代に関わらずワンオペ育児は専業主婦であっても疲れる

先の質問サイトでは、

昔の方が育児は大変ではないのか?今の方が楽なのでは?

と質問がありました。

しかし私の結論は、今も昔もワンオペ育児は変わらず大変です。

質問者のいう通り、昔と比べて技術が発達しており楽に家事育児を負担は減りました。

しかし、技術の進化に伴い時代が変わることで、様々な変化がありました。以下の通り。

  • 共働きが当たり前になった
  • 助けあえる人が少ない

上記理由も考慮した上で、ワンオペ育児は今も昔も疲れるしどの年代でも大変と言えます。

以下に根拠を説明します。

共働きが当たり前になった

現代社会において、専業主婦となる家庭が少なくなった故に、世間の風当たりが厳しくなったと言えます。

昔は結婚して妻は専業主婦になることが当たり前とされてきた時代です。

しかし現代では、共働き家庭が当たり前の時代になりました。

以下は共働き家庭の年次推移図です。

参考:共働き等世帯数の年次推移

質問者のいう通り、行政のサービスや電化製品の発達により、家事や育児は昔より楽になりました。

しかし、共働き家庭が増加した現代では専業主婦は少数派となりました。

質問者が言う50年前、40年前と比較してみましょう。

年次共働きの家庭専業主婦の家庭
1980年614万世帯1114万世帯
1990年783万世帯930万世帯
2000年942万世帯916万世帯
2010年973万世帯771万世帯
2020年1240万世帯571万世帯
共働き等世帯数の年次推移

1980年と2020年を比べてみると、専業主婦の世帯数は半分になり、共働きの世帯数は2倍になっています。

故に、男女関わらず社会に出て仕事をするのが当たり前の時代になったのです。

しかし、育児や家事に対してはその限りではなく、いまだに古い考えが残っています。

古い考えとは、

男性は外に出て仕事する、女性は家に残り家事や育児を行う

という古い考えです。

以下は共働き家庭においての家事育児の負担率を表にまとめたものです。

家事・育児項目夫の平均時間(週)妻の平均時間(週)
食料品・日用品の買い物0.4時間1.6時間
食事の準備・調理2.1時間11.9時間
食事の後片付け(食器洗い)1.3時間5.7時間
洗濯・衣類の整理0.8時間4.2時間
部屋の掃除(部屋、風呂、トイレ)0.8時間3.2時間
子どもの食事や身の回りの世話3.1時間10.9時間
子どもの入浴の世話2.0時間5.0時間
子どもの遊びや話しの相手3.2時間7.3時間
子どもを寝かしつける1.7時間5.3時間
保育園の送迎1.6時間3.4時間
千葉県西部の公立保育所 21保育所の保育園児の保護者を対象に調査

参考:共働きでワンオペ育児っておかしいですよね。家事・育児にかける時間を夫婦別で調査してみた!

見ての通り、共働き家庭においても女性の方が圧倒的に家事育児に時間を掛けているのがわかります。

多数派の共働き家庭である妻は、

「仕事してなくて家事にかける時間があっていいなあ」「家事育児だけやればいいのになんで大変そうなの?」

と思うのです。

共働き家庭から見た専業主婦の悩みは、贅沢な悩みそのものです。

さらに、世帯数の多い共働き家庭の声は大きく、専業主婦にとってはストレスの一つとなりえます。

ゆえに、専業主婦の風当たりは強くなったのです。

現代社会において、家事育児はかなりラクになった反面、世間の目が厳しくなりました。

一概に今の専業主婦のワンオペ育児が楽とは言えないのです。

助けあえる人が少ない

現代では、昔と比べて助けあえる人が少なくなりました。

助けてくれる人が少なくなったので、専業主婦が担う家事や育児の負担が増えて、ストレスが増えたと言えます。

昔は当たり前のように祖父母と暮らして、何かあれば手伝ってもらうことができました。

しかし現代では、独立して住むことが当たり前になり、隣人関係も気薄なものになりつつあります。

故に、家事や育児を助けてくれる人が減ったため、昔より今の方がワンオペ育児が増えたのです。

最近は「ワンオペ育児」という言葉をSNSで見かけるようになりましたが、そもそも1人で育児を行うものではないのです。

ワンオペ育児にかかる負担はとても大きく、今も昔も変わりません。

つまり、助けあえる人が少ない現代だからこそ大変なこともあるのです。

今のワンオペ育児中の専業主婦はなぜ「疲れた」と不満をこぼすのか?

結論、インターネットの普及です。

昔はインターネット自体、存在しておらず自分のことに精一杯でした。

しかし、技術が進化し育児にかける時間は確かに少なくなりました。

その分、インターネットを利用する時間が増えました。

するとどうなるか?

他人と比較してしまうのです。それは、SNSが助長させています。

これこそが、現代の専業主婦がワンオペ育児に不満をこぼす理由なのです。

SNSでのワンオペ育児アピールがうざい

先の質問サイトに以下のような投稿がありました。

ワンオペ育児って言葉が流行ってますよね。友達のインスタ等を見てても、こどもの写真の投稿に「今日もワンオペ風呂」「土日の出張で週末もワンオペ育児」「ワンオペすぎてつらい」とか書いてた り、とにかくワンオペをアピールする友達が多いです。 こどもが小さいとごはんもお風呂の時間も早いし、一緒に食事やお風呂に入れない家庭の方が多いと思うのですが、ワンオペ育児という流行りの言葉に乗っかって、悲観的になってるような気がしませんか? むしろ、よくSNSで嫌われると言われる、キラキラ自慢?(家族で出かけましたー!こどもかわいいでしょ!旦那と食事に行きました!)みたいな内容の方が好感が持てます。 みんな一緒だから頑張ろーって会ったら話そうと思ってますが、。

引用元:知恵袋

上記のように、SNSでワンオペ育児自慢をする人が多いのです。

なぜアピールするのでしょうか?

答えは「ワンオペ育児」というワードが自己顕示欲を満たす最適にワードだからです。

「ワンオペ育児をしている私って大変でしょ?」と悲劇のヒロインぶることで他人の賛同を得て自己顕示欲を満たすのです。

参考:ワンオペ育児っていう言葉をみてうざいと思うのは私だけでしょうか?

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